「デジぽちLab」を運営するエムスリーデジタルコミュニケーションズの「中の人」が、製薬・医療業界に携わる様々な人に向けておススメの書籍を紹介する記事シリーズです。
書籍情報
画像:amazon.co.jp |
書籍名:君に友だちはいらない |
出版社:講談社 | |
著 者:瀧本 哲史 | |
発 刊:2013年 | |
頁 数:328ページ | |
内 容(公式サイトより抜粋): 「人間のコモディティ化」「ブラック企業」……時代を読み解くキーワードを生んだ前著『僕は君たちに武器を配りたい』(2012年ビジネス書大賞受賞)から2年……ジュンク堂池袋本店で漫画『ワンピース』を抑えて年間1位、東大生協でいちばん売れる気鋭の学者でエンジェル投資家の瀧本氏の書き下ろし新刊。 |
現代版“君たちはどう生きるか”
先にお伝えしていておくと著者は2019年に47歳という若さで病に倒れ亡くなった。
この本は著名なエンジェル投資家でもあった彼が人生をかけて残した社会変革のための“現代版 君たちはどう生きるか”にほかならない。それほど高い熱量と未来への希望(≒現状への危機感)が込められた本だ。
基本的に次世代を担う若者に向けた書ではあるが、どうやってこの国を良くしていくか、どうやって世の中を変えていくかという観点で志を高く持ち行動しようとするすべての人に有用な一冊となっている。
彼の貴重な経験でたどり着いた思想や手段が具体的に記載してあり、そのどれもが本質的であり加えて平易な文章で書いてあることですんなり読むことができるだろう。
私なりにエッセンスを要約すると、世の中を変えるのは「世代交代」が唯一の手段であり、それは歴史が証明している。その世代交代に向けて武器として機能するレベルの環境(チーム)を強い意思と本質的なものの見方を持って作り上げておけ、ということになる。
何故そのような武器が必要なのか。無論、真の目的は自身がどうやってこの世の中をより良くしていくことができるか、につきる。それは生き方を問われていることと同義だ。
何故生きているのかではなく、どう生きるか。そのための人生哲学と実践の書である。