「デジぽちLab」を運営するエムスリーデジタルコミュニケーションズの「中の人」が、製薬・医療業界に携わる様々な人に向けておススメの書籍を紹介する記事シリーズです。

書籍情報

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画像:amazon.co.jp

書籍名:ワイルド・ソウル
出版社:新潮社
著 者:垣根 涼介
発 刊:2009年
頁 数:498ページ
内 容公式サイトより抜粋)
その地に着いた時から、地獄が始まった――。1961年、日本政府の募集でブラジルに渡った衛藤。だが入植地は密林で、移民らは病で次々と命を落とした。絶望と貧困の長い放浪生活の末、身を立てた衛藤はかつての入植地に戻る。そこには仲間の幼い息子、ケイが一人残されていた。そして現代の東京。ケイと仲間たちは、政府の裏切りへの復讐計画を実行に移す! 歴史の闇を暴く傑作小説。

 

たまには息抜きに小説を

日頃の生活でストレスが溜まってしまった、少し現実逃避したい…。そんな時に、小説はもってこいですね。ということで、あっという間に物語の世界に引き込まれる小説をご紹介します。

物語は大きく分けて2つに分けられます。
前半は1960年代、日本政府の政策の一環で、ブラジルに渡った日本人移民の悲惨な生活を中心に描かれます。これでもかというほど救いはなく、実話に基づいた話であることに驚きを感じます。
後半、物語の舞台は現代の東京に移り、移民として生き残った者・その子孫たちの日本政府への復讐計画が描かれます。シリアスな展開ではあるのですが、個性豊かな登場人物たちが前半の暗さを吹き飛ばす明るさで物語を盛り上げます。

大成功を夢見て日本を出た行動力、度重なる苦難に果敢に挑んでいく姿を見て、力づけられる点はたくさんあります。
リフレッシュして、自分も頑張ろうと思える一冊です。

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この本をお薦めした人:M3DCカスタマーサクセス T

国際放送の製作会社での経験を活かし、Web講演会配信に関わる各種手配業務を担当。