KV_患者中心の医療実現に必要なこと~営業・マーケティング部員意識調査より~

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講演内容 
※ 番組紹介ページより引用

医療DXや生成AIの活用が社会全般に浸透する中で、製薬企業も製品戦略に患者インサイトや医療アクセスを取り巻く課題などを重視する傾向を強めている。
今回は、医療現場と接点をもつMR等が、どのように「患者中心の医療」を意識し、医師とのコミュニケーションを通じて実践しているか論じてみたい。

ミクス編集部が製薬企業の営業・マーケティング部門を対象に実施した、患者中心の医療の実現に関する意識調査のデータも一部詳報する。
一方で、製薬各社が掲げる企業理念について、社員への浸透度や日常業務への活用度、さらに個人、チーム、会社全体の活動評価や、人材育成の考え方についても触れてみたい。

 出演者 沼田 佳之様     Monthlyミクス編集長
望月 英梨様    ミクス編集部 デスク

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沼田 それでは、『患者中心の医療実現に必要なこと』をテーマに、営業マーケティング部員の意識調査の結果からお話を進めていきたいと思います。実はこの調査結果はミクス編集部と中央大学ビジネススクールの真野俊樹先生とのコラボという形で実施しました。

『自身の活動における患者さんとの接点』について質問したところ、一番多かったのが、『自分の職務が間接的にでも患者貢献につながっていると感じる』という回答で、これはMRさんからマーケティング部、学術部まで、どの部署でも比較的高く出ています。そしてMRさんや営業管理職の方で特に高かったのが、『自社製品を処方された患者さんの治療経過を定期的に医療者等から収集している』というもので、これは日常業務の実態が表れた結果かなと分析しています。

もう一つ、『自身の活動で「患者中心」に当てはまるものは?』という質問では、『担当製品の戦略プランに「患者中心の医療」の項目が含まれている』との回答が最多で、MRさんや営業管理職の方で約7割の方がそう感じていらっしゃいます。最近は個別化医療のような、個々の患者さんを対象とする新しいタイプの新薬も出ていますから、そうしたことも少し反映しているのかもしれません。特に製品学術部では、戦略の中に「患者中心」という意味を込めているということを踏まえると、学術の方は外部からの問い合わせも多いので、そういうところを意識されている結果かなと思います。このあたり、望月さんはどう思われますか?

望月 そうですね。MRさんが患者さんを長期的にフォローするのは、安全性の観点からも当然必要なことだと思います。その時に、『コンプライアンスを良くするのが患者さんのためだ』とおっしゃる企業の方に、結構私はお会いすることがあって。でも、医療職から見た時に、本当にそうかな、と思うんですよね。
患者目線だと、治ったら本当は薬の投与を中止したいと思うんです。ですので、企業の目線というのはあってもいいと思うんですけれども、その企業目線と、患者さん個人の目線、そして医療者の目線は違うんだということを意識して活動することが、一番、実は患者中心の考えなのかなと個人的に思ったりします。

沼田 今ご指摘があった部分は極めて重要でして、この後の質問で、より具体的に見ていただけるようなものを用意しています。『製薬企業が掲げる患者貢献と営利活動が両立する可能性について』という、ここからだんだん本題に入ってくるわけです。

製薬会社はやはり営利活動も目的にする企業体ですから、いくら患者貢献といっても、果たしてそれはどうなんだろうかと。
『すごく良い企業理念を掲げているよね、だけどそれって本当に日々の行動とか社会貢献活動に活かされているんだろうか』というのを突き詰めていくところが、この調査の重要なポイントになっております。

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※本資料は日本最大級の製薬・医療業界特化型動画サイト「デジぽち」で2025年9月より公開している動画のテキスト版です。内容は当時のものとなりますのでご了承ください。