「デジぽちLab」を運営するエムスリーデジタルコミュニケーションズの「中の人」が、製薬・医療業界に携わる様々な人に向けておススメの書籍を紹介する記事シリーズです。
書籍情報
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書籍名:コロナとWHO 感染症対策の「司令塔」は機能したか |
| 出版社:集英社 | |
| 著 者:笹沢教一 | |
| 発 刊:2021年 | |
| 頁 数:272ページ | |
| 内 容(公式サイトより抜粋): ジュネーブ駐在時にWHO取材を担当し、その内情に通じる著者が「初動」について詳細に検討し、感染拡大の節目における判断の経緯、国際的なワクチン供給体制をどうやって確立したのかなど、WHOの施策を緻密に検証。 また、私たちの命と健康に密接に関係する国際保健体制の現状についても解説する。 |
新型コロナウイルス 中国とWHOの初動に関する「事実」とは
新聞社の調査研究員による一冊。
著者は、新型コロナに対する中国の初動と国際保健の仕組みについて問題提起しています。
公的機関や各国のメディアによる報道を遡って検証すると、中国が緊急事態の兆候の通報や検証というIHR*の義務を果たさなかったことを再認識することができます。WHOにおいても、前例のない危機的な局面で世界の保健を統括する機能を強化する必要があると言わざるを得ません。
ただし本書は、単に中国やWHOを攻撃するものではありません。むしろ、コロナ対応を政治的な動きと関連づけた、根拠ない憶測が多く広がっていたことを問題視し、その責任の一部がメディアにあると指摘しています。一方で、膨大な量の情報を味方にとって初動やキーアクションにまつわる事実を塗り替える「サラミスライス戦略」が今なお中国によって実行されていることに警鐘を鳴らしています。
2019年からの著者によるリアルタイムな記録をもとに、その時々で公開されていた情報を振り返り、当時おこっていたことを検証・考察してみてはいかがでしょう。
*International Health Regulations(国際保健規則)










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