「デジぽちLab」を運営するエムスリーデジタルコミュニケーションズの「中の人」が、製薬・医療業界に携わる様々な人に向けておススメの書籍を紹介する記事シリーズです。
書籍情報
画像:amazon.co.jp |
書籍名:新規事業の実践論 |
出版社:NewsPicksパブリッシング | |
著 者:麻生 要一 | |
発 刊:2019年 | |
頁 数:304ページ | |
内 容(公式サイトより抜粋): 不確実性の高い新規事業の成功確率をいかに高めるか? 5000の事業を支援し、自らも起業したリクルートの元新規事業開発室長が明かす成功と失敗の法則とは? チーム作りの人数の鉄則から社内会議の通し方まで、現場ですぐ役立つリアルな方法論を一挙公開。 |
起業ではなく社内起業。あなたも「社内起業家」として覚醒できるかも?!
リクルート元新規事業開発室長が送る圧倒的経験値に基づいた新規事業の実践論。
概観としては、イノベーション創出の枠組みはスタートアップ主導のアメリカ型でも、政府主導のような中国型でもなく、大企業とそのサラリーマンを中心に据えた日本独自のイノベーションモデルの創出を提唱している。その中で、誰しもが社内起業家として覚醒できうることまたその仕方、ゼロイチではなく既存(大企業を取り巻くエコシステム)のアセットを最大限活用することで早期に社会実装に漕ぎ着けること、最終的にそれらが群発することで日本経済再生の原動力となることを説いている。
また本書の宛先は、社内起業家予備軍だけでなく経営層に向けても新規事業の在り方について強烈なメッセージを送っている。
医薬品メーカーや医療機器メーカーにおいても本業の医薬品開発やマーケティング&プロモーションだけでなくDXに基づいたITカンパニーへの変貌が求められる中、ご担当の方には有用な一冊となるのではないだろうか。
本書中程では5,000件のコンサルティングから編み出された最初にして最大の課題である創業チームの考え方や新規事業開発の手法が細かく記載してある。この整理されたステップやフレームワーク、主要KGIやKPIに関する部分は具体的で的を得ており、実際に進めていく際には大いに役立つだろう。
本書を読み終えたあと、当事者意識の芽生えと共に熱い想いがこみ上げてくるはずだ。あなたも社内起業家として社会課題の解決を目指してみてはいかがだろうか。