製薬・医療業界でもDXが進み、オムニチャネル戦略に基づいた製品プロモーションを行うことも一般的になってきました。
この記事では、対面・デジタルを問わず医師向けのコミュニケーションを担当されている方に向け、ドクタージャーニーマップ(DJM)というフレームワークをご紹介します。
ドクタージャーニーマップ(DJM)とは?目的と使い方
「カスタマージャーニーマップ(CJM)」は、皆さまも一度は聞いたことのあるフレームワークではないでしょうか。
CJMはカスタマーの一連のブランド体験を可視化し、全体像を俯瞰して見ることを目的に作成されるもので、 各ステージごとに課題の発見や見直しのヒントを得ることができます。
一方でDJMは、CJMのペルソナに医師を置き、製品・製剤の認知から処方継続にいたるまでのストーリーを整理するものです。製薬・医療機器企業のオムニチャネル戦略が正しく機能する理想の状態を描いてみましょう。
ドクタージャーニーマップの使い方をご紹介!
STEP1 ペルソナを設定する
ペルソナとはその人物が存在してるかのように、職業・興味のあること・価値観に至るまで詳細に設定するものです。該当するような方に直接インタビューできれば尚良いでしょう。※「ターゲット」より深く限定的に設定します。
STEP2 ドクタージャーニーマップを描く
本テンプレートでは、横軸に認知・情報収集・処方の3段階のステージが、縦軸に医師・製薬企業のアクションとペインポイントが設定されています。STEP1のペルソナをイメージしながらできるだけ具体的な内容を書き込むのがコツです。M3DC作成のオリジナルテンプレートを無料で
以下のフォームでは、M3DCが作成したオリジナルのDJMテンプレートをダウンロードいただけます。ファイルには以下が含まれます。
・書き込みできる空白のテンプレートシート 1枚
・作成例シート 1枚
テンプレートは、各段階での医師と製薬企業の状態や施策を整理するだけでなく、各フェーズで企業内ブランドマネージャ、マーケティング担当者、MRなど各担当者様が感じる悩み / 課題もプロットすることで、ASISの把握だけでなくTOBEの議論にもご利用いただけるようになっています。
一方で作成例は、大学病院勤務でデータ志向型の医師をペルソナとしたマップにしています。
ペルソナを開業医・クリニックの先生にする、製品を新薬でなく既存薬のリブランディングにする、接点として学術担当やコントラクトMRを追加するなど、ぜひご担当製品の状況に合わせて作成してみてください。
また、施策整理や実行の際にはぜひエムスリーデジタルコミュニケーションズにお気軽にご相談ください。