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コミュニケーションの手段としてデジタル活用が急増するなか、医師側も自ら情報を取ることが当たり前となり、より一層、顧客のニーズに最適な形での情報提供が求められています。各社、工夫をしながらコミュニケーションを図っているのが現状でしょう。

本セッションでは、ターゲットである医師の目線にフォーカスし、コミュニケーションの最適化に必要な具体策をドクタージャーニーマップを用いてご紹介します。

本記事は2021年11月18日開催「Pharma Marketing Day presented byデジぽち」のセミナーセッションを記事にしています。内容は当時のものとなりますのでご了承ください。

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 登壇者    木村 美世
 エムスリーデジタルコミュニケーションズ株式会社
 ソリューションプランナー

 

医師の感情の変化で紐解くJourney map

まずは認知・情報収集・処方という各フェーズにおける医師のアクションをまとめたJourney mapを、マーケターがどのように認識しているかを解説しました。各フェーズで重要とされるアクションは、各社の取り組みと一致しているでしょう。

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続いて「医師の感情がどのように変化していくのか」という別の視点で同じJourney mapを見ていきます。

 

ネガティブな感情・反応を好転させるコミュニケーションの手法

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認知の段階では、医師から「メールの数が多い」「セミナー案内はもらってもどれを視聴したらよいかわからない」「時間があわない」などの意見が多く聞かれるとのこと。

これに対し、メールコミュニケーションで気を付けたい点や工夫すべき点が紹介されました。例えば、相手にとって興味を引くキーワードをメール件名に設定するなど、すぐにでも自社の施策に取り入れることができるものでした。

また、講演会の案内一つとっても参加してほしい理由(目的)や見どころを伝えるだけでも、受け手の反応に変化が現れるといいます。

さらに、視聴方法や視聴タイミングなど複数の選択肢を持たせることも、相手にとっての心理的なハードルが下がり好意的なアクションに繋がるのではないか、と木村氏は語ります。

 

「新しさ」はちょっとした工夫で創ることができる

次は情報収集および比較のフェーズです。医師が情報収集をする手段はいくつもありますが、その中でもコロナ禍以降はWeb講演会の比率が高まったことは間違いありません。

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リアルで予定されていたものを含め、数多くの講演会がオンラインで実施されたわけですが、視聴する医師側からは「似た内容が多い」「どれを視聴すれば良いかわからない」という声が上がっているのも残念ながら事実です。

選ばれるWeb講演会にするためには、「飽きさせない工夫」や「新規性」を重視した切り口で構成することが効果的だと木村氏は言います。紹介されたポイントは3つありました。

  1. ターゲット医師の属性分析から講演会のニーズを割り出す
  2. 論文掲載された新規studyや、使用成績調査に基づいた副作用紹介など新たな報告を活用する
  3. 同テーマでの講演会の場合はキャスティングを変え独自性を打ち出す

全てを取り入れることは中々難しいですが、今後企画する講演会の中でいずれかを取り入れることで、受け手側の医師にとっても「新しさ」があり、講演会を選ぶ理由にもなるでしょう。

 

処方に欠かせない口コミを伝達する手段として今注目の「オンライン懇親会」

最後は処方に至るフェーズです。

これまでデジタルでの情報提供活動を見てきましたが、最後はやはりMRによる処方依頼が多いでしょう。このとき、医師の心象としては「MR訪問のタイミングが頻繁すぎたり逆に少なすぎて不満」といったこともあると言います。

そこで改めて意識すべきこととして、「何を」「いつ」「どのように」届けるか、情報の整理をすることだと木村氏は語ります。コミュニケーションを行う上で当たり前のことではありますが、ともすれば一方的になりかねないため見直すことも必要です。

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セッションではさらに細かく具体例が紹介されました。

特に「どのように」伝えるかは、複数のチャネルを使い分けることになりますが、中でも興味深いのは医師同士の「口コミ」を伝達するための機会提供として「オンライン懇親会」の活用という提案です。

本イベントの他セッションで紹介され、実際にイベント時にも会場が提供されていた「オンライン懇親会」ですが、慣れていないと操作で躓いてしまい会話を楽しめない参加者も出てしまう。そのようなことをなくすためにも、メーカー側がファシリテーションのサポートをするだけでも、円滑に進み、良い体験と良い印象を与えられると言います。

そのほかにも紹介された様々な方法を試すことで、肝心要の「処方」のフェーズにおける医師とのコミュニケーションが改善されるかもしれません。思い当たることのある方は是非試して下さい。

 

Doctor Journey Mapから見えてくるもの

Journey Map を別の視点から考察することは非常に興味深く、そして重要です。

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「改善の一歩」のパートナーとして

フェーズごとに出来る工夫が数多く紹介されました。M3DCは、これらの改善点を踏まえた施策の支援ができる体制が整っています。メールコミュニケーションのコンテンツからオウンドサイトの設計、もちろんWeb講演会そのものの運用まで可能。まずはどこを改善すべきか・何ができるかを相談してみるのも良いでしょう。

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本記事は2021年11月18日開催「Pharma Marketing Day presented byデジぽち」のセミナーセッションを記事にしています。内容は当時のものとなりますのでご了承ください。

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