製品の特徴や関連疾患の情報を端的かつ明快に、そして効果的に伝えるためのコンテンツは、メディカルプロモーションにおける大切な要素の一つです。とはいえ、いざ作るとなると企画や構成が固まらず、頭を悩ませているコンテンツ制作の担当者様もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなときにはメディカルライターに相談してみてはいかがでしょうか。 メディカルライターは医療系コンテンツ制作のエキスパートです。医療系コンテンツにおけるライティングはもちろん、エビデンス調査や企画・構成の案出など幅広い業務をお手伝いできます。
本記事は2022年1月に配信したM3DCセミナーのテキスト版です。内容は当時のものとなりますのでご了承ください。 ・ 最新のセミナー開催情報はこちら ・ サービスに関するお問合せはこちら |
メディカルライターとは
メディカルライターはこんな人
一般的には「健康や医療に関する専門的な情報を理解しやすく適切な文章で発信する仕事に従事する人」を指します。
ライターとひと言でいっても、業務内容は多岐にわたります。例えば- 製薬企業での申請資料など、医薬品開発に重要な役割を果たす執筆
- 医療系サイトや出版社での記事執筆
- 製薬企業の営業活動で用いるパンフレットや動画の原稿執筆
など様々です。
制作工程でのメディカルライターの関わり方
資材制作の流れはこちらです。
まず担当者さまとのお打ち合わせから始まり、必要に応じてリサーチや企画立案を行っています。方向性が決まりしだい原稿制作を行い、コンテンツ制作へ進み、企業様で必要な審査で承認を受けた後、納品となります。
1 お打ち合わせ
お打ち合わせに同席の際には、制作目的や担当者様のアイディアなどをお伺いし、それを形にするために必要な情報をヒアリングさせていただきます。加えて、製剤や疾患に関する内容で確認したい事項などをお伺いさせて頂くことで、目指す方向性などのすり合わせを行います。
2 リサーチ / 企画
企画立案し、ご提案させて頂く場合には、リサーチは欠かせません。 いただいた情報やアイディアなどをもとに企画立案に向けた製剤や疾患、動向のリサーチを行った上で、効果的なプロモーションに繋げるための企画立案を行います。
3 原稿作成
原稿作成の前に構成を箇条書きなどで作成します。そこで一度、ご担当者様に内容をご確認をいただき、その後原稿作成に入ります。 作成要領や企業様のルールに準拠した原稿を作成いたします。
4 コンテンツ制作
ここでのメディカルライターの役割は「学術的に適切であるか」、つまり「疾患や製品の正確性をチェックすることと、作成要領やルールに対応した演出方法になっているか」を制作チームと協力しサポートすることです。
5 審査対応
原稿段階で企業様側の審査を行い、必要に応じて原稿修正をします。 コンテンツ制作後の審査で修正が必要になった場合は、製作部門に対して審査結果に基づいた修正指示を行い、適切に反映できているかの確認を行います。
以上のように、資材制作の各工程で私たちメディカルライターが幅広く対応します。 担当者様のアイディアを形にするお手伝いを始めとした、制作のあらゆる工程で丁寧に対応させていただきますので、ぜひご活用ください。
なお、メディカルライターが関わるコンテンツの具体例としては、医師解説動画や手技動画、社内向けコンテンツなどがあります。
事例
ここで、メディカルライターがご支援させて頂いた事例を2つご紹介します。事例①Web講演会を複数の資材へ展開
まずひとつ目は、Web講演会を複数の資材で展開している事例です。 ターゲットとなる対象全体を網羅できるチャネルがない領域で、オウンドサイトで情報提供を行っているものの、会員数が伸び悩んでいるという背景でした。
またWeb講演会を複数回開催する予定があり、視聴時にはオウンドサイトへ会員登録をしていただくが、更なる活用を目指したいと考えていらっしゃいました。
本事例では、講演会の内容をもとにダイジェスト映像、雑誌の広告、Webサイトの記事広告の3つの資材制作を行いました。
記事広告には、それぞれダイジェスト映像へのリンクを挿入することで、サイトへの流入を促しました。また、各資材のリリース時期が揃うように調整しました。単一の会社で制作するため、訴求ポイントや表現の統一された資材が制作でき、審査情報などの必要な情報は全て制作物に反映されます。
事例②コンテンツに合わせた提案・制作
もうひとつは、新しい臨床データを得られず資材の見せ方がマンネリ化してしまっていることと、情報提供に使いたいアイデアはあるものの、資材化のイメージが見えていない、という課題の事例です。
本事例ではヒアリング時に担当者様のアイデアをお伺いし、その内容をもとに論文などの情報をリサーチし提案いたしました。
ご提案したコンテンツは、HTML(Webページ)、ダイジェスト映像など多岐にわたりますが、複数制作のシリーズ動画では視聴者の認知度に応じた内容と、制作チームとの相談の上、内容に合わせた具体的な演出案もご提案しました。
薬剤の処方過程に応じた戦略のステップを、認知・興味→理解→検討→処方、処方後のニーズの掘り起こしに分け、それに合わせて具体的なコンテンツをご提案しました。 その際、例えば認知や理解のフェーズでは、製剤の概要や基本情報という基本情報とともに、ナレーションやインフォグラフィック動画など、わかりやすく正しく伝えることに向いている演出方法をご提案しています。
本事例では、担当者様のひとつの壁でもあるリサーチを全て弊社が行いました。 加えて提案段階から、作成要領やプロモーションコードに準拠した内容で進めます。 また打ち合わせや企画段階からメディカルライターが支援させて頂くことで、企画を理解した原稿作成からコンテンツ制作を可能にします。
よくあるご質問
ここで、お客様から寄せられるご質問についてお応えします。
Q:制作経験のある領域を教えてください。
たとえばがん・循環器・呼吸器・消化器などから、再生医療や医療機器関連でも幅広い領域・分野で実績がございます。
Q:日本語の文章の書き方はどのように学んだのですか
まず書いてみる。それを時間を置いて見直すことで、自分自身の客観的な目が養われます。 また学生時代や研究者時代の論文の執筆、社会人になってからのレポートと様々な文章を書くなかで、指導教官や上司、同僚の指摘、指導を受けてロジカルで説得力のある文章が書けるようになっていきます。弊社ではメディカルライター同士での確認や議論、推敲を重ねており、他のメンバーの書いた文章をチェックすることも勉強となっています。
人の命に関わる分野のデータを扱うからこそ、安易に丸めたり、誤解を招く表現をしないように日々研鑽を重ねてることを意識しています。
Q:効果的な講演会のフォローアップメールとは、どのようなものでしょうか
ポイントは、内容面と送付タイミングの2点です。
講演会では演者の先生方は新しい情報や文献をご自身が精査された上でご紹介頂くことが多いですが、その内容を必要要件のみ要約し、複数ご紹介すると先生方の深い学びに繋がると思います。ご視聴されていなかった先生方も、次の講演会は幅広い内容を期待されて参加頂けるものと考えます。
送付タイミングは講演会後、早い方が望ましいですが、メールについても審査対象となる企業様も多いかと思います。そのため、予めスケジュールを考慮して準備を進めることも大切です。
M3DCのご支援内容
専属メディカルライターがご支援します
「こんなことをやってみたい」という企画の段階からの気軽なご相談もお待ちしております。
また領域を問わず複数名のメディカルライターが所属している制作会社ですので、学術的な精度はもちろん、クリエイティブな制作も求めたいという担当者様のお力になれると考えております。 メディカルライターチームからのご紹介は以上となります。資材の制作に課題をお持ちの方はぜひご相談下さい。
本記事は2022年1月に配信したM3DCセミナーのテキスト版です。内容は当時のものとなりますのでご了承ください。 ・ 最新のセミナー開催情報はこちら ・ サービスに関するお問合せはこちら |