パンデミックをきっかけに開催が急増しているWeb講演会。せっかくなら、より多くの医師の興味関心を惹きたいものです。
様々なWeb講演会を視聴し、ダイジェスト映像を制作してきたメディカルライターの視点から、思わず視聴したくなるWeb講演会の条件を探ります。
第1回目はテーマの選び方を考えます。
マンネリ化しがちなWeb講演会のテーマ
この記事に目を止めてくださった方の中には、今後のWeb講演会のテーマについてお悩みの方がいらっしゃるかもしれません。
Web講演会は、回を重ねるごとに内容がマンネリ化し、タイトルも聞き覚えのあるフレーズになりがちです。新たな切り口でWeb講演会のテーマを設定するには、どうしたらいいのでしょうか?
新規性を意識する
例えば上市されて10年ほどたった薬を例に考えてみましょう。製品の認知が広まる一方でジェネリック医薬品が参入し、差別化が難しくなってくる頃です。
新規性を打ち出すなら、発売後に蓄積された疫学データを活用してみましょう。
具体的には、特定使用成績調査に基づいて長期投与による副作用を紹介したり、ガイドラインの改訂ポイントを解説したりなどの方法が考えられます。
ターゲット属性からニーズを探る
Web講演会の実施に際しては、オウンドサイトの登録情報や集客媒体を活用し、多くの医師に告知メールを配信するのが一般的です。登録されている医師の属性を分析して講演会のニーズを割り出してみましょう。
例えば、若手医師の割合が高いなら、よく聞かれる質問をまとめたFAQの紹介や、専門医の資格取得に必要な知識についての解説などのニーズが想定されます。
また、医療機器の使用法や手術の手技を紹介する動画も人気がありますので、該当する診療科の医師に向けて企画するのも一つの手です。
1回の講演会で全てのニーズを満たす必要はありません。その都度ターゲットとテーマを調整しながら、仮説検証していくことが重要です。
演者 = 視点を変えて独自性を生み出す
Web講演会のテーマを設定する際には、複数の医師が演者の候補として挙がりますが、できれば総合病院の医師だけでなく、開業医や臨床研究医など幅広く検討してみましょう。
開業医なら現行ガイドラインでは解決しきれない治療の悩みを、臨床研究医なら疾患に関する最新の知見について紹介してくださる可能性があります。
同じテーマでも演者が変われば、おのずと視点が変わり独自性が生まれます。
視聴者とのエンゲージメントの高まる「シリーズ化」
もし、統一されたテーマで複数の医師に講演を依頼できるのであれば、Web講演会のシリーズ化を検討してみてはいかがでしょうか。
同じシリーズの中で複数のWeb講演会を視聴する医師が出てきますし、次回の講演会をメールで告知することにより、視聴医師とのエンゲージメントを高めることができます。
さらにWeb講演会のエッセンスをまとめたダイジェスト映像を制作すれば、視聴予約をしたにもかかわらず何らかの理由によりご視聴いただけなかった医師に対してもコンタクトをとる機会が得られるでしょう。
いかがでしたか?皆さまのWeb講演会企画やプロモーション資材制作に少しでもお役に立てれば幸いです。
次回は講演会のスライド構成についてご一緒に考えたいと思います。









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